製造年代の見極め方
シングル or ダブルステッチ
「ステッチ」とは裁縫、刺繍などにおいて、その縫い方や縫い目のことをいう。
「シングルステッチ」というのは縫い目が1本、「ダブルステッチ」は2本(二重)。
メタルTシャツの製造年代を見分けるときに「シングルステッチ」は主に90年代半ばまでに見られる製造で、以降の年代はダブルステッチ工程になります。
裾の部分だけでなく首周りや袖部分にも施されています。
なぜシングルからダブルに移行していったのは定かではありません。流行なのか?一度に2本縫うことのできるミシンが出来たのか?強度が増すためか?
いずれにしもダブルステッチのメタルTシャツの製造は80年代にはありませんので、ダブルステッチの施されている商品は90年代半ば以降に製造されたTシャツとなります。
シングルステッチ
ダブルステッチ
コピーライト
製造された年やライセンスの許可が出た年代がコピーライト。よって製造された年が1989年で(C)1989とあってもバックには1990 WORLD TOURなどとプリントされているTシャツも多くある。
年とともにアーティスト名がプリントされている場合もあれば、年だけしかプリントされていない場合もある。
タグ
生地素材
90年代以降はコットン100%がほとんどですが、70年代~80年代はほとんどのTシャツがポリエステル素材とのMIXになり、製造年代を見分ける一つの指針となります。
素材表記は主にタグ部分に記載されています。
着心地はコットン100%は「ふんわり」とか「柔らかい」く、ポリエステル100%は「ツルツル」ですので、時代の流れにのる形で現在はコットン100%が主流になっているようです。
ポリエステル50% コットン50%など表記
コットン100%表記
タグタイプ
70~80年代・・・1枚タグ
90年代・・・巻きタグ
90年代後半~・・2枚タグ
2000年以降・・生地に直接プリント
1枚タグ
巻きタグ
90年代に入ってからはクルンと巻いているタグが出てくるようになりました。
2枚タグ
1枚目にブランド名、2枚目に品質など2枚構造になっているタグです。
90年代半ば辺りから見られるようになりました。
直接プリント
2000年以降はタグ自体が無くなり、首裏に直接プリントされるようになりました。
製造国
「MADE IN U.S.A」はアジアが製造業に台頭してくる90年代後半までの生地に多いです。
「MADE IN U.S.A」というだけで一種のブランド力があります。
2000年に入るとアジアや南米など人件費の安い「発展途上国」製が多くなります。
稀にフランスやGermanyなど先進国製タグがありますが、その場合は80年代~90年代初頭に作られた可能性が高いです。
「MADE IN U.S.A」
「MADE IN U.S.A」
エルサルバドル製
タイ製
メキシコ製
ハイチ製
フランス製
ニカラグア製
オリジナルタグ
アーティスト名のオリジナルタグも結構存在します
ここまでのポイント!
ということで、例えば組み合わせからダブルステッチで2枚タグの場合は90年後半以降だと推測される。
逆に、
TシャツのプリントにTOUR1982となっていても、タグなどが80年代前半に存在しない種類ならば復刻物であって、オリジナルではない。ということになります。
まずは無料で、本申込するよりは手間いらずの
LINE査定からお試しください。
ユニクロコラボTは高いの?
ユニクロ製品の買取価格は安いです。当店での買取価格は数十円程度
大量生産され低価格(999円とか1500円とか)で販売されているので高くはなりません。
「ビリー・アイリッシュ」のように発売日に店頭から一気に商品在庫が無くなって、一時的に価格が高騰する場合もありますが
在庫が無くなれば絶えず大量生産されますので、しばらくすれば価格は落ちつき、数百円程度で中古市場(ヤフオク,メルカリ)で購入可能になるためです。
全面プリントは高い傾向にある
全面プリントとは・・・前も後ろも360°全面にプリントされているTシャツ
以下はそれぞれTシャツの前面と後面です。いずれもビンテージ価格です。
安いTシャツ
以上のことから「タグが無い」「コピーライトが無い」Tシャツは製造年が正確に分からず信頼性に欠けるので安い価格になります。
加えて「バックプリントが無い」Tシャツも当店では安い傾向にあります。何故かは正確には分かりませんが市場(ヤフオク、メルカリ)に出しても
売れないのです。バックプリントが無いよりも後ろから見てカッコイイデザインの入ったTシャツが人気があります。
ご参考までに・・
以下の写真のアイアン・メイデンTシャツには
・タグ無し
・バックプリント無し
・コピーライト無し
と、三拍子揃っています。
ヤフオクで980円で出品しておりましたが、1ヶ月買い手がつきませんでした。
↓これはウソ!
両面印刷するとコストがかかるので偽者は片面の印刷しかない。
本物以上にしっかりした作りで良いプリントを施しているフェイク(偽物)品はたくさんあります。
中にはフェイクTシャツにビンテージ価格が付いているTシャツも存在します。
一方で全面プリントしかないビンテージTシャツも存在します。
メタルコンテンツではなくJ-POPカテゴリーとなりますが、以下参照ください。
偽物を出品しているヤフオクID
商品状態
↓以下は買取不可です
・穴が空いている×わずかでもダメ
・日焼け
↓以下は買取価格が通常買取価格の1/10です
・タバコ臭
・タグが切り取られているor本来あるはずのタグが無い*以下の画像参照
・かなり着用していたことにより、擦れて毛羽立ち、白くなっている箇所が縫い目付近や端にある*以下の画像参照。
同じTシャツなのに・・・
バックプリント違い
同じTシャツなのにバックプリントが違えば買取価格は変わります。同様にフロントもバックも同じデザインでもタグが違えば買取価格は違います。
フロントだけ同じデザインで、一方はバックプリントがありません。タグも異なります。
フロントだけ同じデザインでタグやバックプリントが違うTシャツが複数種類存在することも多いです。
当然買取価格もそれぞれで大きく異なる場合もあります。
以下はフロントのデザインが同じですがその他が異なるIRON MAIDENのTシャツです。
1枚目
2枚目
3枚目
同じツアーTなのに・・・
市場での販売価格が大きく異なるため買取価格も大きく異なります。
以下のジューダスのTシャツは同じ1998年のツアーTシャツでバックプリントも同じなのですが、上段は買取価格が黄色枠(100~500円)、下段が1000円以上になります。
以下もジューダスのTシャツで同じWORLD TOUR 2001-2002のツアーTシャツですが、上段は買取価格が黄色枠(100~500円)、下段が1000円以上になります。
掲載例がジューダスですが、ジューダス以外のメタルTも同様の傾向が多くあります。
以上のことから同じようなデザインや年代でも高いのと安いのがあります。
専門ではない通常のリサイクル店では見分けることができません。
またブランド品を中心に衣類全般を扱うようなショップもメタルTシャツの知識を持ったスタッフがいるのは稀です。
そのようなお店の大きな収益は中古ブランド商品の買取によるものだからです。
当店はブランド品の買取は(知識も興味の無いので)行っておりませんが、
ロックTシャツ、メタルTシャツの買取ならおまかせください!
ロック・メタルTシャツ4大タグ
ロック・メタルTシャツについているタグで特に多いのが以下の4メーカー(BROCKUM、GIANT、Fruit of the Loom、SCREEN STARS)です。
製造年代によりタグのデザインも違いビンテージがどうか見分ける一つの大きな指針となります。
ちなみにロック・メタルTシャツに限ったタグであって通常の衣類には当てはまりません。よって専門知識が必要です。
BROCKUM(ブロッカム)
信頼と不動の人気の「MADE IN U.S.A」です!BROCKUMは90年代前半に製造されたロック・メタルTシャツに多く使われました。
ストーンズのTシャツにBROCKUMのタグついていると「おっ!」と思ったりします。
giant(ジャイアント)
微妙にデザイン違うの分かりますか?
giant(ジャイアント)も多くのバンドTシャツに使われているタグです。
Fruit of the Loom
1871年にアメリカで創業されたFruit of the LOOM(フルーツオブザルーム)1871年というのはかなり歴史がありますね。
それ故に年代ごとにタグのデザインが微妙に変わっていましてその遍歴をみるのも楽しいと思います。
興味ある方は「Fruit of the LOOM 年代 タグ」などでググッてみてください。
ちなみに上記の画像のタグは向かって左が「コットン50% ポリエステル 50%でMADE IN エルサルバドル of USA」となっていることから80年代後半の製造だと推測されます。
向かって右は「コットン100%でADE IN エルサルバドル、そして2枚タグ」ということで90年代後半以降に製造されたものだと推測されます。
SCREEN STARS
「Fruit of the Loom」から枝分かれしたブランドの1つです。1980年前後?(詳しくは不明)から製造されているようです。
画像向かって左のタグは状態悪いですが、最初期のタグですコットン50%ポリエステル50%の1枚タグでMADE IN U.S.Aですので
このタグあれば80年前後の古いTシャツであることは間違い無しです。なお画像のタグは文字部分が赤い四角形で挟まれていますが、
同じデザインでその他「青」「黄色」「緑」で挟まれているタグもあるようです。
その他のタグ
GILDAN(ギルダン)
1984年にアメリカで創業。
かなりよく見ます。
JERZEES(ジャージーズ)
JERZEES(ジャージーズ)こちらも歴史は古く1973年から始まりました。
こちらもちょくちょく見かけますね。
TULTEX(タルテックス)
1983年にアメリカで創業。
上記が画像タグはいずれも2000年以降のものです。
WINTERLAND
ちょくちょく見かけます。買取の経験では90年中頃以降のメタルTシャツに多いような気がします。
ALSTYLE(アルスタイル)
アメリカ創業のブランド。AAA(トリプルエー)と呼ばれることもあります。
その他
ロック・メタルTシャツでは時々または稀に見かけるタグです。詳しい歴史までは分からないのでとりえず画像だけ。
気になる方はググると出てくると思います。
CRONIESタグ
SHOOTタグ
MATFIA'Sタグ
M&O Knitsタグ なんとなくグランジに多く付いているような気がします
United Sportsタグ 音楽系以外のTシャツのド定番
anvilアンヴィルタグ 音楽系以外のTシャツのド定番
BayJstandタグ めったに見かけません
YAZBEKタグ あまり見かけません
stedmanタグ
WILD OATSタグ
TENNESSEE TIVERタグ
CYGNUSタグ
DELTA デルタタグ 比較的よくみます
OPTIMA オプティマタグ
Delawear(デラウェア) タグ 比較的よくみます
Murinaタグ
BLASTタグ あまり高値の付かないバンドに付いているイメージがあります
REDWOODタグ あまり高値の付かないバンドに付いているイメージがあります
AIRAKタグ
THUNDER サンダータグ
GEMIタグ
ノーブランドタグ
ノーブランドタグ
ノーブランドタグ
ノーブランドタグ
ノーブランドタグ
メタルTシャツ四天王
当店の販売における売れる度(売れ残りが無いやビンテージが多い)や買取の枚数(持ってる人が多い、デザインの種類が多い)など当店独自の抽出です。四天王には入りませんでしたが、PANTERA(パンテラ)、デフ・レパードやオジーも人気です。
アーティスト名部分のリンクをクリックすると各アーティストの買取ページへ飛びます。
メタル以外Tシャツ四天王
ロック・BLUES・HIP HOP・ジャズ・クラシックなどメタル以外の全ジャンルから当店独自の人気の四天王です。四天王にははいりませんでしたがKISSやMJも人気あり。
個人的にはPRINCEや90年代ヒップホップ系も買取させていただきたいです!
王道です。メタルもそうですが70年代から活動して今も人気のあるバンドが必然的に種類も多くビンテージTシャツも多いので人気があります。
ストーンズがくれば当然(ジョンやポールのソロTシャツ含め)ビートルズも人気あります。
プログレTシャツも人気あります。ビンテージも多いです。
70年代から活躍している上記3アーティストと比べると歴史は浅いですが、いろんなセレブや芸能人が着ていることもあり曲は知らなくてもファッションアイコンとしてストーンズの舌マーク同様定着しており、人気あります。人気があるが故にヴィンテージを模倣したフェイクTシャツや実際には存在しないデザイン(オフィシャルのライセンスを受けていない)Tシャツも数多く存在するので注意が必要です。
人気のガールズジャパメタ
ビンテージ当店独自の見解
買取価格が5000円以上をビンテージTシャツ
1000円以上5000円以下を準ビンテージTシャツとして掲載しております。
当店は他店と違いキャンセル時の返送料は全額当店負担です。
ちなみに無料のLINE査定もあります。
その際は「タグ」「コピーライト」部分も画像提示ください。
店長お気に入りの1枚
バックのタイポがカッコイイ!じゃありませんか?
「1周回ってあえて知らないふり」をするというか「グランジが出てきてメタルが廃れた時代に代名詞のように言われていたような文言でもあり」
個人的に好きな1枚です。
ただ個人的な思いに買取価格は上乗せされません。市場で高く売れるものは買取価格も高く、安いものは買取価格も安くなります。
すべては市場の原理原則に基づいて適正に査定しております。
アーティスト別買取価格帯例