ピアソラの“リベル・タンゴ”を使ったサントリーのCMでもお馴染みチェリスト:ヨーヨー・マ。 十代で高度なテクニックを身に付け、二十代ですでに完成の域に達してしまったという無類の天才! ピュアなクラシックでの活動に加え、ジャズやアフリカ音楽などと共演するフリーなスタンスが話題 になっており、その後は、アルゼンチン・タンゴやブルーグラス、庭園設計家、ダンサー、建築家、 歌舞伎役者ともコラボレーションするという破格のマルチぶりをみせてくれています。
1955年に台湾系中国人を両親にパリで生まれる。 4才の頃にはチェロの学習を開始。師は作曲家でもある父親とミシェル・ルパント。 5歳の頃にはリサイタルを開催。 1960年代に入りパリからニューヨークへ移住します。 さらに同年、姉と共にバーンスタインほかによるワシントンでのガラ・コンサートに出演。
同コンサートは“アメリカン・ページェント”という番組で放送され、幼いヨーヨーマの才能は世間に広く知られることとなりました。 その後、ジュリアード音楽院でヤーノシュ・ショルツにチェロを師事。 その後カーネギー・ホールでアイザック・スターンらと共演も果たす。
1972年16歳でハーバード大学に入学。 ハーバード卒業後の1977年ヨーロッパでも活動を開始。 ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなど世界各国の一流オーケストラと共演。 翌年にはエイヴァリー・フィッシャー賞を受賞。ジル・ホーナーと結婚。 1981年に初来日を果たしてからは、幾度となく来日公演を実現させています。
1986年には“エルガーのチェロ協奏曲”でグラミー賞受賞。 以後も今日までグラミーを始め、数え切れないほどの数々の賞を受賞しています。 中国返還記念式典でタン・ドゥンの交響曲1997を演奏。 まさに世界を代表するチョロリストである。