まだ冷戦時代の真っ只中の1989年8月12日・13日の2日間にわたって、ソビエトの「レーニン・スタジアム」で行われた歴史的なロック・コンサート。当時行われていた運動「Make a difference(麻薬撲滅)」の一環として開催されました。トータルで24万人を動員。当時ロックが大衆化しておらず、海賊盤でしか聴けなかったことを考えると、この動員数は驚異的です。この日のため天候を変える(晴れにする)目的で、ソ連政府はロケットを打ち上げたりもしました。
この模様の熱狂ぶりはビデオ「モスクワ・ピース・フェスティバルVOL.1 & VOL.2」で見ることができます。VOL.1にはBON JOVIをメインにSKID ROW、CINDERELLAなどBON JOVIファミリーを中心とした構成、VOL.2にはOzzyを始め、Mötley、Scorpions、そしてソ連出身のゴーリキー・パークなど。
実はこのコンサート、出演順でひと悶着あり、「トリは俺たちだ」と主張するBON JOVIと「いや、トリはOzzyだ!」と主張するモトリー・クルーとの間でいざこざがあったり、前座の前座であるメタリカが演奏中に上空でBON JOVIを乗せた飛行機が会場に到着し、観客が演奏そっちのけで上空に目が行ってしまい、BON JOVIがメタリカの恨みをかうなど様々でした。
演出面でもBON JOVI登場時にJONが客席後方からソ連の軍服を着て登場。ステージ最後にはジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムが登場し、出演者一同でツェッペリンの名曲「Rock'n Roll」の大合唱と相成りました。