映画を通してジャズを知り、ジャズを通して映画を知ったという方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。
優れたジャズ映画を観ること、それは歴史的な名盤ジャズ・アルバムを聴くことに似ています。
グレン・ミラー物語('53.米)
製作
アーロン・ローゼンバーグ
監督 :アンソニー・マン
出演
ジェームズ・スチュアート
ジューン・アリスン
第二次大戦末期の1944年12月、悲劇の事故死を遂げたスウィングの神様、グレン・ミ ラーの物語。男性には見どころの多い音楽映画として、女性には愛に溢れたロマ ンティック・ムービーとして楽しめるだろう。名曲誕生にまつわるエピソードの数々 など、素晴らしい演出で魅せてくれる。 彼女がおくった数奇な人生が思わず涙を誘う。最も魅力的なのが、グレンが軍の式典 で「セントルイス・ブルース」を演奏するシーンである。厳粛な軍の行進にブルース が響きわたる!ヘレン役、ジューン・アリスンのハスキー・ヴォイスはキュートの見 本のよう。ゲスト出演はルイ・アームストロング(as)、シーン・クルーパ(ds)
○アカデミー録音賞
ベニー・グッドマン物語('55.米)
監督:バレンタイン・デイビス
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン
主演
スティーブ・アレン ドナ・リード
ダヤ系の血を引くベニー・グッドマン。 クラリネットとの出会いから、カーネギーホールでのコンサートの成功までを2時間 弱で一気に見せる。グレン・ミラーと並ぶスウィングの大物、ベニイ・グッドマン (cl)の半生を知るには最高の一本である。しかしベニー・グッドマンある伝記では名 前ほどいい人じゃなかったみたいなことを書いてあったけどこの映画を見る限りは素晴らしい人みたい。サントラのほうも聴き応え十分で面白いです。 
真夜中のジャズ('59.米)
監督 : バード・スターン
音楽 : ジョージ・アヴァキアン
1958年7月のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルを淡々とフィルムに焼き付け た記録映画。ジミー・ジェフリー、ジム・ホール、ジェリー・マリガン、セロニアス ・モンク・・もう挙げるときりがない面々ばかりでのっけから引きずり込まれること 間違いなしです。
Blue Note
A Story Of Modern Jazz
('97.米)
監督:ジュリアン・ベネディクト
主演:
Art Blakey/ Herbie Hancock/ Max Roach/ Taj Mahal/Ron Carter/ Thelonious Monk
アルフレッド・ライオンとブルーノート・レコードが残したモダン・ジャズの足跡。
ブルーノート・レーベル創立60周年記念映画
1939年、ニューヨークにジャズ・レーベル“ブルーノート”を設立。
ライオンが無名のミュージシャンを連れて来てはレコーディングを行い、ウルフはその様子を写真に収めた。ジャズに魅せられた彼らの作り出すレコードは、今やジャズ界の伝説とも言えるミュージシャンたち、セロニアス・モンク、バド・パウエル、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァー、そして ジミー・スミスなどの演奏だった。
60年代半ばの全盛期までの長い道のりが、貴重なミュージシャンの映像とともにあきらかとなっていく。
死刑台のエレベーター('57.仏)
監督 : ルイ・マル
音楽 :マイルス・デイビス
主演
ジュリアン・・モーリス・ロネ
フロランス・・・ジャンヌ・モロ
イパン・ペドロビッチ
音楽にはモダン・ジャズ界のスター、マイルス・デイビス(当時31歳)を起用。ドカエの鋭いモノクロ映像と、その画面に突き刺さるようなマイルスのミュート・トランペットが、冷たい大都会で虚無と絶望感で行き場を失った男女の息づかいと心理描写が見事なまでに描き出され、完成された作品は第一級のサスペンス映画。
ルイ・デリュック賞を受賞作品。
ジャズと映画が組み合わさったものはこの後も数え切れないほど作られているが、今だにこの映画を超える作品は出ていないような気がする。
タクシー・ドライバー('76.米)
監督 :マーチン・スコセッシ
主演
ロバート・デニーロ
ジョディ・フォスター
ハーベイ・カイテル
ピーター・ボイル
シビル・シェパード
なんと言っても、トム・スコットのアルト・サックスをフィーチャーしたオープニングの「タクシー・ドライバーのテーマ」は、退廃的な大都会ニューヨークを素晴らしい情景描写で表現している。
映画自体も当時のアメリカの社会背景(ベトナム戦争・公民権運動)をバックにスコセッシ独特の切り口でえぐられた傑作!
ニューヨークを車で流すうち都会に潜む狂気、絶望、不条理に怒りを覚える。この汚らしいニューヨークを変えるためには、大統領暗殺以外ないという妄想にとりつかれ始める・・・・・。ニュー・シネマの傑作
1976年カンヌ映画祭グランプリ受賞
ニューヨーク・ニューヨーク('77.米)
監督:マーティン・スコセッシ
音楽:ラルフ・バーンズ
出演:
ロバート・デ・ニーロ
ライザ・ミネリ
”ゴッド・ファーザー”に代表される巨匠スコセッシ監督の作品。個人的にスコセッ シは大好きで、もちろんこの作品とて例外ではない。名作”タクシー・ドライバー”に続き、ロバート・デ・ニーロと組んだ本作はジャズ映画といえるほどジャズ好きを引きつける映画 ではないが、ストーリーを楽しむという意味では面白い。ビデオでは2本組で多少間延びする部分も確かにあるが見る価値は十分あるでしょう。 
脱出('44.米)
監督:ハワード・ホークス
出演:
ハンフリー・ボガード
ローレン・バコール
ウォルター・ブレナン
ホーギー・カーマイケル
マルセル・ダリオ
名スタンダード曲「スター・ダスト」の作曲家ホーギー・カーマイケルが酒場のピアニスト・クリケット役で映画初出演して、自作の「香港・ブルース Hong KOng Blues」や「Lime House Blues」「Am I Blues」「How Little We Know」などを弾き語りしているのにも注目。バコールも劇中、ホーギー・カーマイケルのピアノをバックに「アム・アイ・ブルース」「ハウ・リトル・ウィ・ノウ」を熱唱。
バコールの名台詞“私に逢いたくなったら口笛を吹いて”は後生まで伝えられるであろう。
墓に唾をかけろ('59.仏)
監督:ミシェル・ガスト
出演:
ロバート・デ・ニーロ
ライザ・ミネリ
「褐色のブルース」アラン・ゴラゲール作曲 フルートとドラムスを配したテーマは、日本上映と同時に、アート・ブレイキーのアルバムで一気にヒット!
原作者のボリス・ヴィアンは。この映画『墓に唾を欠けろ』の試写会中、 以前から患っていた心臓の発作で 、自らの予言していた40歳で死ぬと言っていたとおり39歳の若さで死亡してしまった。
残念ながらビデオ発売はありません。